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アメリカ・イリノイ州シカゴに暮らし、教員として大学で社会学系のクラスを担当している小嶋亜維子さん。以前に、ドキュメンタリー映画『アイアム・ア・コメディアン』をアメリカの学生たちと鑑賞した際のことをマガジン9に寄稿してくださいました。その小嶋さんに、シカゴで暮らし、教育現場に携わるなかで感じたこと、考えたことを短期連載していただきます。
・「日本に興味がある」「日本が大好き」という学生たち
9月から新学期が始まった。アメリカ・イリノイ州のシカゴ芸術大学で社会学系の授業をいくつか担当しているのだが、このうちGlobalizing Japanese Pop Culture(グローバル化する日本のポップカルチャー)という授業だけは、シカゴ芸大に加えて日本研究学部があるデポール大学でも教えている。
どちらの大学でも、学期初めには履修生に、この授業を取りたい理由、好きな日本のポップカルチャーなど簡単なアンケートに答えてもらっている。
… | 1無題Name名無し 24/11/06(水)18:50:13 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4333690+シカゴ芸大の方では村上隆や奈良美智などの現代アーティストが好きだという学生や、コム・デ・ギャルソンやA Bathing Apeを挙げるファッション科の学生など芸大ならではの回答があり、一方デポール大の方は、日本語を何年も学習している中・上級者がいたり、日本のテレビゲームについて熱弁するゲームデザイン科の学生がいたりと総合大学の特色があらわれる。 |
… | 2無題Name名無し 24/11/06(水)18:50:38 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4333691+いずれにしても、Globalizing Japanese Pop Cultureの授業では、学期初めの学生たちのワクワク度を特に強く感じるのだが、最初の2週間はあえて彼らの高揚感を抑えるように厳しく硬質な雰囲気を出すようにしている。「ポップカルチャー事象を入口にした現代日本社会学の授業」であるということを学生たちにはしっかり理解して臨んでもらわないといけないし、またそもそも彼らの「日本が好き」という言説自体から問い直す批評性を身につけてほしいというのがその理由だ。 |