中国・無錫の職業高校「江蘇宜興無錫工芸職業技術学院」で8人の学生が刺殺され17人が
負傷した殺人事件の加害者も、職業学校で卒業証書がもらえなかったことを苦にした若き
プロレタリアでした。
ネット上に加害者の「遺書」と呼ばれる文章が流れいてる。真偽のほどは不明だが、労働
の問題を訴えている。

ざっとDeepL訳に手を入れてみました。

【以下、遺書と言われる文章の翻訳】

ちいさな雪のかたまりが集まって雪崩を引き起こす（訳注）。一人の不幸はすべての人の
不幸であり、他の人の不幸はあなたの不幸であるかもしれない。誰がために葬送の鐘が鳴
るのかを問う必要はない。それはあなたのためにも鳴っているのだから。工場は悪辣にも
賃金を払わず、社会保険にも入らず、時間外手当も支給せず、罰金を科し、何の補償もし
ようとしない。

工場の労働者たちは毎日生死の境をさまよい、2交代制、3交代制、1日16
時間労働、1カ月休みなし、私は体調を崩して数日休んだが、管理者は「他の人は高熱で
鼻血を出しても働けるのに、なぜ君は働けないのか。できないのなら出て行け」とまで言
った。

私は工場の労働者に対する冷酷な搾取を目の当たりにした。 工場には人を罰する権限な
どないはずだ。私はいろいろな方法を試してみたが解決することができなかった。私は労
働者のために声を上げる。この世界を変えなければならない。たとえ滅びても負けてはな
らない。これ以上抑圧され、搾取されるくらいなら死を選んだほうがましだ。私の死を以
て労働法がよくなることを促したい。それに学校は不当にも私に卒業証書を授与せず、卒
業もさせない。ほとんどの学生が試験でカンニングしているのに、学校は私が試験に合格
しなかったという理由で、私に卒業証書を与えようとしない。ひどいいじめだ。みんな私
をいじめている。私が大おとなしい人間だと思うなよ。借りは必ず返す。命を懸けて闘う
。この屈辱は絶対に晴らして見せる。この問題を暴露してやりたい。

なにも自分がすごい人間だということを証明したいのではない。失ったものは取り戻さな
ければならないと言いたいだけだ。勝利万歳、人民万歳、労働者万歳、プロレタリアート
万歳。歴史の審判が下されるだろう。歴史が私の正しさを証明してくれるだろう。この
世界を愛している。家族を愛している。再見。

（訳注）ポーランドの警句詩人Stanisław Jerzy Lecの詩の一節らしい。

【以上、遺書と言われる文章の翻訳】

この事件の翌日、いくつかの労働者地区でアジビラが確認されていることが、Xのアカウ
ント「昨天@YesterdayBigcat」で報じられています。

http://www.labornetjp.org/news/2024/1732498334931staff01