出処が不明な各種陰謀論と怪談には3日、緊迫した瞬間、戒厳軍が国会より多くの人員を選管委に配置した理由を解釈しようとする試みが盛り込まれた。

陰謀論を展開する人々は12·3事態当時の情況一つ一つに意味を付与している。 非常戒厳を宣布した3日当日、尹大統領がキルギス大統領と首脳会談を行ったという事実も、陰謀論の根拠として活用される。 キルギスは2020年、不正選挙の是非が起き、総選挙の結果を無効化した。 キルギスの不正選挙に韓国産開票機が使われたという断片的な事実は、韓国も不正選挙疑惑から自由ではないという主張の核心根拠とされる。

陰謀論者たちは、非常戒厳が宣布された後、野党議員たちが戒厳軍が選管委に投入された事実については、わざと知らないふりをしたと信じている。 不正選挙を通じて国会議員に当選した人たちであるため、今回の非常戒厳が不正選挙疑惑を究明することに焦点を合わせているという事実を隠そうとしたというのが陰謀論者たちの主張だ。

米ホワイトハウスも知らないうちに非常戒厳令を下したという事実も我田引水のように解釈されている。 米国で不正選挙問題を公論化したドナルド·トランプ米大統領当選者が、本人の任期中に韓国と防衛費引き上げなどを交渉しようとしても、与小野大の状況ではユン大統領が力を入れにくいため、これを打開するための対策をユン大統領と事前に調整したということだ。

しかし、選管委の不正選挙疑惑は、すでに検察と警察で実体のないものだと結論を下した経緯がある。 8月、京畿果川警察署は4·10総選挙で電算操作をしたという疑惑などで告発された選管職員5人に対して「疑惑なし」意見を付け事件を水原地検安養支庁に送付した。 以後、安養支庁は該当事件に対して警察に再捜査を要請しなかった。 警察の事件処理に異見がないという意味だ。

不正選挙と関連した疑惑は、第21代総選挙などでも提起された。 このため、投票箱の保全要請など多くの措置が行われたが、疑惑が事実であることが明らかになったことはなかった。 警察関係者は「過去の不正選挙疑惑提起と似た趣旨の告発があったが、被告発人の疑惑を認めるほどの証拠は出てこなかった」と話した。

専門家たちは今回の戒厳事態が偽ニュースの副作用を示す代表的な事例だと指摘する。 光云（クァンウン）大学の陳重権（チン·ジュングォン）特任教授は、「今回の事態を見ると、戒厳宣言後、選管から掌握しようとしたのではないか」とし、「それを（不正選挙疑惑）信じたという話だ」と指摘した。 続けて「友軍がほとんどなくなったユン大統領がますます本人の肩を持つユーチューブなどに依存するほかはなく、自ら孤立する中で少数の人々に閉じ込められたようだ」と分析した。

キム前長官は非常戒厳宣言直後、選管委に戒厳軍を送った理由について「多くの国民が不正選挙疑惑を提起したことにより、今後の捜査可否を判断するためにシステムと施設確保が必要だと判断した」として、これはユン大統領の意だと明らかにした経緯がある。

[パク·ドンファン記者/ムン·グァンミン記者]

https://www.mk.co.kr/jp/society/11188103

【12月13日 KOREA WAVE】韓国・釜山でカラオケ店の接客業に従事するという女性が、ユン・ソンニョル（尹錫悦）大統領の弾劾を求めるデモで自身の考えを訴え、熱い反響を呼んでいる。

釜山の西面（ソミョン）で11日開かれた弾劾を訴える集会で、この女性が壇上に上がり、自らを「温泉場のカラオケ店で働く、いわゆる酒場の女性」と紹介した。

女性は「私のことを『無知なあなたが何を言っているのか？』『あなたのような人の声に誰が耳を傾けると思うのか？』といったことをよく言われます。しかし、私はその偏見に反論したくて、また多くの方が私を軽蔑したり指差すかもしれないとわかっていながら、民主社会の市民としての権利と義務を果たしたいと思い、この場に立つ勇気を出しました」と述べ、深々と頭を下げた。

「ここに立った理由は、皆さんに切実にお願いしたいことがあるからです。それは、この難局を乗り越えた後も、政治や周囲の疎外された市民に引き続き関心を持ち続けてほしいということです」

女性はこう語った。

さらに「私たちはパク・クネ（朴槿恵、元大統領）を弾劾し、ユン・ソンニョルを弾劾しようとしていますが、一方で、国民の半分はパク・クネとユン・ソンニョルを選んだ人たちです。彼らがそう選択した理由は、地価の上昇や北朝鮮への抑止が必要だから、あるいは周囲のコミュニティがそう促したからです。特に何も持たない20〜30代の男性や高齢者が、なぜ与党『国民の力』を支持するのか。それは市民教育の不足と、そうした人々が属する適切な共同体がないからだと思います」と主張した。

私たちは世界的な右傾化が進む時代の真っただ中にいる。この大きな流れを止められなければ、また第二のユン・ソンニョル、パク・クネ、チョン・ドゥファン（全斗煥、元大統領）、パク・チョンヒ（朴正煕、元大統領）の各氏が民主主義を脅かすだろう――女性はこう力を込めた。

そのうえで「私たちの周りにいる疎外された人々に関心を持ち続けてください。そして、民主主義そのものにも関心を寄せてください。皆さんの関心だけが、弱者を救うことができます」と訴えた。

この女性の発言は、偏見を跳ね返し、民主主義の課題を鋭く指摘した内容として多くの関心を集めている。

https://www.afpbb.com/articles/-/3553983?cx_part=top_category&cx_position=4