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★「適性評価制度創設」と「軍事研究」誘導の危うさ
原爆の父≠ニ称される天才物理学者の半生を描いた「オッペンハイマー」。第二次世界大戦末期、広島、長崎に投下された原爆開発の舞台裏と天才科学者の葛藤を、壮大なスケールで映像化。日本公開までに曲折を経た一方、アカデミー賞では作品賞、監督賞、主演男優賞など7部門を制覇。賛否渦巻く問題作を、ひとシネマが独自の視点で徹底解剖します。
20世紀は「物理学の世紀」だった。特に前半、相対論と量子力学という二つの革命が、時間と空間の概念を一変させ、微小世界での物質やエネルギーの理解に新たな地平を開いた。それは文明を飛躍的に発展させた一方、人類を滅亡させうる悪魔の力をもたらした。
映画「オッペンハイマー」には、この革命期のスター物理学者が続々と登場する。ノーベル賞の栄誉に輝いたニールス・ボーア、アーネスト・ローレンス、エンリコ・フェルミ、ハンス・ベーテ。後に「水爆の父」と呼ばれるエドワード・テラー。そして、大統領宛ての手紙で原爆開発の端緒を作りながら、反核運動に転じたアルベルト・アインシュタイン……。
… | 1無題Name名無し 24/04/18(木)22:31:14 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4282186+いずれも科学史に残る傑物たち。だが、映画館で個々の業績が思い浮かぶ観衆は少ないだろう。一見しただけでは顔と名前すら一致しないかもしれない。それでも、恐らくあえて次々に現れる科学者の姿。「全米の産業力と科学イノベーションをここに集めた」という劇中のセリフと相まって、原爆開発の極秘プロジェクト「マンハッタン計画」の異質さを印象づける。 |
… | 2無題Name名無し 24/04/18(木)22:31:32 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4282187+ところが、戦後は「原爆の父」とたたえられるも、大量虐殺の罪悪感にさいなまれる。東西冷戦下の「赤狩り」(反共産主義運動)の被害者となって、名声は失墜させられた。 |