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こういう状況をちょっと想像してみよう。この人物の行為は道徳的に正しいだろうか。
「ある人が押し入れを整理している途中、自分が昔使っていた太極旗(韓国国旗)を発見した。太極旗はもう必要なかったので、彼はそれを数枚に切ってトイレを掃除する雑巾として使った」
とても不快に感じるだろうか。そんな方にはさらに尋ねるとよい。
「その行為は誰にも被害を与えないのに、なぜ誤った行動なのか」
「……」
(しばらく間があって)
「そうだが、太極旗を雑巾として使うなんてとんでもない」
そう答えるしかなかったならば、その人物は保守主義者である蓋然性がかなり高い。
… | 1無題Name名無し 24/04/20(土)21:56:28 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4282708+道徳の基盤について研究してきた社会心理学者ジョナサン・ハイトによると、人間は道徳的判断を下す際、自分の「直観」を先に作動させ、理由を明らかにしなければならない時に初めて考え始める。すなわち、直観的に不快、軽蔑、怒り、気持ち悪さなどの感情が先に起き、次にそうした感情を合理化するための「推論」が作動する。道徳的判断においては、誰でも直観が優先されるということだ。 |
… | 2無題Name名無し 24/04/20(土)21:56:55 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4282709+例えば「たとえ家族が過ちを犯したとしても家族に忠実でなければならない」というのは忠誠心の基盤、「軍人ならば上官の命令に同意できなくても、義務的に服従しなければならない」というのは権威の基盤、「被害を与えなくても、嫌われる行為はしてはならない」というのは高貴さの基盤に属する。6つの基盤は誰にも存在する。 |
… | 3無題Name名無し 24/04/20(土)21:58:10 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4282710+一方、右派も自由を強調するが、彼らは革新政権の政策に苛立つことが多い。なぜならそうした政策が特定の弱者集団(労働者、消費者、環境)を保護するかと思えば、他の集団(例えば中小企業の事業主)を圧制するためだ。公平性・不当性の基盤においても、右派は相対的に「最も熱心に仕事をした人に最も多くの報酬を得るべきだ」という比例の原則を金科玉条のように受け入れる。 |
… | 4無題Name名無し 24/04/20(土)21:58:43 IP:221.112.*(ucom.ne.jp)No.4282711+なぜなら人間がどんな方法で道徳判断を行い、人々がある道徳基盤をなぜ重視するのかに対する敏感さがなければ、相手を説得できないためだ。そうした議論がなければ、なぜ地方の住民と労働階層が自分たちの利益を代弁してくれそうな革新側に立たず、保守に投票するのかを到底理解できない。どちらの陣営を標榜しても、共同体基盤の道徳資本を重視しない政治勢力は勝てない。 |