加えて「元県民局長が亡くなった理由を斎藤知事のパワハラのせいにしようとしている、という発信もあった」ことについては、「全くのデタラメ」と強調。「私は百条委員会で議長として、真相解明に向けてしっかりと仕事をしてきた」という。

　元局長が生前に奥谷氏と連絡を取り合ったことについては、「元県民局長から私に対して『代理人を通じて私的な情報に配慮してほしいという申し入れをしたので、よろしくお願いします』というショートメールが来て、『わかりました。弁護士を通じて連絡します』というやり取りをした」と説明。「このことについては元県民局長が亡くなられた直後の記者会見でも申し上げている」と強調した。

　加えて内部公益通報に関する対処の結果を兵庫県が発表しようとしたところ、「私が公表を遅らせたとか、さえぎったとかいうことも言われてるそうだが、これについては真っ赤な嘘、デタラメ」と否定。

「そもそも内部公益通報は（結果を）公表されない。公益通報したご本人にしか結果は伝えられない。ただ何かしらの是正措置を取って完了したときに県としては公表することができる、という規定になっている」と述べ、現在まで発表されていない理由が自身にないと主張した。

　奥谷氏は、17日に投開票した兵庫知事選に立候補していた立花孝志氏が発信している奥谷氏に関する情報によって、「百条委員会自体の信頼性が低下しているのではないかと思い、私どもとしてしっかりご説明したい」と断って、話し始めた。立花氏が演説中に公表した音声データにも言及したことで、10月25日の委員会で録音された本物の音声であることをは認めた形になったが、情報が漏えいしたことに関する委員長としての責任については触れなかった。

　奥谷氏の釈明に先だって開催した百条委員会の記者会見では、25日に斎藤知事を含む４人の証人尋問を実施することなどを同日決めたと発表した。

　ただ斎藤氏は25日に全国知事会のために上京することから、この日の尋問に出席できないことを19日までに県議会に伝えたという。議員辞職した竹内英明氏の後任は、委員長の指名によって決める。

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